真夜中の長編ミステリー
私は味噌を作ると言い出した母を傍観するつもりだったのに、いつのまにか深夜まで大豆を煮る作業に加担することになりました。
どうしてこんなことになったのでしょう。
味噌を作るには、最初に大豆の仕込みをします。
まず一日位大豆に水を十分吸わせます。
そして次は、指で押して崩れるくらいまでに煮る事。
・・・昨夜8時頃、煮る現場で事件は起きました。
1.5キロもある大豆は、我が家の圧力鍋では一度で調理できないため、小分けにして調理を行うのです。
しかし、8回にも分けて煮るという結構面倒臭い作業で、数時間かかってしまうとは思いませんでした。
家族は誰一人として最初から、その手間とかかる時間に気づいていなかったのです・・・。
そして近所の奥様が「指で押して潰れるくらい煮たらエエねん。」というアドバイスに従ったつもりでしたが、すぐ潰れる、ちょっと力をかけて潰れる、すごく力をかけて潰れる、という段階が暗に存在するということも見落としていました。
「親指と小指で押して潰れるくらいがおいしい味噌作りのポイント」という記事をネットで見てしまったのは作業終了直前。
もう「力をかけて豆が潰れる」レベルを選択した我が家の味噌はもう美味しく出来上がらないのか?
・・・美味しい味噌が食べたいという一心で、ここまで来たんじゃないのか?!
諦めるな!
テニスプレーヤーの修造さんの言葉を思い出す家族一同。
日付が変わるころ、我々は調理し直すことにしましたが、当の母はいつのまにか読書に夢中になり、コタツに居座ってしまいました。
そして、なぜか私がコンロ当番になっていたのです・・・。
布団に行くに行けない(一匹では眠れない)シーズーをも巻き込み、深夜3時半、事件は終了したのでした。
事件の犯人はともかく、何かしらの答えは夏から冬にかけて寝かした味噌が証明してくれるはずです。
はあ、疲れた・・・。
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